メタバースが静かに進行中!

日本におけるメタバースの現状。企業、投資先、今後の展開は?

メタバースというデジタルワールドが誕生してだいぶ経ちますが、この未来型プラットフォームの成長には日本でも大きな関心が寄せられています。ここでは、メタバースをめぐる日本の現状と、この技術に投資している企業、そして今後の展開について調べた結果をご紹介します。

ブロックチェーンとメタバース

 さらに、コピーができない・まず改竄できないブロックチェーンの技術をを利用したデジタルデータのアート作品や,イベントチケットなどのNFT(非代替性トークン)が脚光を浴びています。 これがメタバース内での取引を可能にしており、メタバースとともに注目されてきています。
 例としては,メタバースのゲーム内でのキャラクターコスチュームや課金で得られる武器などをNFTを利用して売買可能にしているなど様々なところで開発が進んでいます。

オンラインゲーム 「元素騎士 Online」

メタバースの仮想空間上に3DMMO(3D Massively Multiplayer Online)技術によって構成されたゲーム「元素騎士 Online - META WORLD - 」
2012年度「Game of the year 金賞」(台湾)を受賞したゲームシリーズの最新作で,累計ダウンロード数800万Over!です。
この元素騎士 Online - META WORLD -内で使われている暗号資産「暗号資産ゲンソキシメタバース」と「ロンドコイン」が4/26から日本の仮想通貨取引所のZaifに上場されます。porygonブロックチェーン対応です。
Zaifで日本円又はBitcoinで購入してゲーム内にインポート可能になるそうです。また、元素騎士マーケットップレイスでNFTの購入も可能になります。

メタバースに参入する日本企業の現状とその投資について

メタバースは、デジタル世界との関わり方に革命をもたらし、信じられないほど多様な可能性を秘めたプラットフォームを作り上げました。予想通り、日本はこの技術に大きな関心を寄せており、多くの企業が日本でのメタバースの成長に投資しています。
日本で最初にメタバース市場に参入した大手企業は、情報技術の巨人・富士通です。革新的な技術や製品で知られる同社は、店舗のバーチャルウォークスルーの活用や、プレゼンテーションや展示会での3Dディスプレイの作成を中心に、数多くのメタバースアプリケーションの作成に投資しています。
富士通のほかには、GoogleMicrosoftも日本におけるメタバース技術の開発に投資しています。グーグルは、物理的な世界のオブジェクトとインタラクションできるアプリケーションの開発に注力しています。マイクロソフトはというと、日本中の都市や町のバーチャルツアーの作成に力を注いでいます。両社の取り組みは大きな成功を収めており、メタバースは日本でますます注目される技術となっています。
巨大エンターテインメント企業であるソニーは、オンラインゲーム用途でのメタバース技術の使用に投資しています。ソニーは、バーチャルリアリティのビデオゲームを数多く成功させており、今後もメタバース技術を活用した製品でポートフォリオを拡大していくと考えられます。

日本でのメタバースの今後について調べた結果気づいたこと

メタバースは今後も注目される技術であるのは間違いのないところで、私が調調べたかぎり今後の日本で発展が期待されるメタバースには、興味深い傾向があることに気づきました。
まず第一に日本国内においては、この技術に投資しメタバース空間を利用したアプリケーションを開発しようとする企業が増えているのは明らかに思えることです。これは、純粋な投資型戦略から開発型戦略への転換を示すものであり、日本でのメタバース技術の発展にとって大きな一歩であることは間違いないでしょう。
また仮想ショッピング体験、仮想電話会議、仮想コラボレーション環境など、より商業的な目的でメタバース・アプリケーションを利用する傾向も見られるようになりました。これは、メタバース・アプリケーションは単なる娯楽ではなく、より実用的な目的で使用できるようになったことを示しています。

最後に、教育分野でメタバースを利用することが注目されており、学校のプロジェクトとしてメタバースの利用が始まっています。これは間違いなくポジティブな傾向であり、日本の教育の未来に大きな影響を与える可能性があるのです。

結論から言うと?

メタバース技術が日本で普及することは自明なことであり、その開発に携わる人々にとってエキサイティングな時期であることは間違いないでしょう。富士通、グーグル、マイクロソフト、ソニーなどの企業は、メタバース技術の発展に多大な投資を行っており、この技術から素晴らしいものが生まれることは間違いないだろうと思えます。私が調べてみたかぎり、日本におけるメタバース技術の将来は、より実用的なアプリケーションや教育分野での活用に焦点が当てられると考えられており、これは楽しみにしていいのではないでしょうか。

文化庁のバーチャル日本博

 文化庁による日本博は「日本人と自然」をテーマにした衣食住をはじめ暮らしや生活様式などをふくめた生活文化・文芸・音楽、舞台芸術や食文化などなど縄文の古い時代から現代に至る「日本の美」を国内外に発信し次世代にも伝えていくことを目的にしています。
 不運にも2019年からのコロナ禍や安倍元総理大臣の事件などのため、国をはじめ地方自治体から民間団体、プロジェクトの公募も行うなど、国を挙げたプロジェクトでしたがうまく行っていません。
 ですが,その日本博のなかの中止になったプロジェクトは可能なかぎり多言語映像コンテンツを作り公表しています。そこで,ぴったりだったのが「バーチャル日本博 メタバース」だったんですね。コロナ禍でなかったらあまり日本博メタバースは注目されなかったかもしれませんね。
 バーチャル日本博では,日本博事業で行われる舞台芸術、美術展、芸術祭などを高品位な映像や画像、音声、VRなどによって見るだけでなく体験できるようになっています。古くは縄文期の文化財から仏像・仏画、浮世絵,着物からはじまり現代に至るファッション、アート,マンガ・アニメ、歌舞伎をはじめとする伝統芸能、舞台芸術など豊富な日本のコンテンツを日本語・英語で楽しめます。当然外国からもアクセス可能です。
 例えば,

・VR技術で体験できる「日本の“たてもの”の魅力」
・バーチャル空間で体験できる多彩な日本の象徴「富士山」「桜」
・久石譲さんのコンサート映像(ワールド・ドリーム・オーケストラ2018)と日本博のプロジェクトの映像をあわせた特別映像公開

他にもVtuberによるスペシャルコンテンツなども公開中です。

国内でのメタバースの状況

 日本国内では、新型コロナウイルスの影響でテレワークが広がったおかげで,ゲームやイベントだけでなくビジネスでも活用されてきています。仮想空間内でアバターを使ってコミニュケーションをとると、オンライン会議よりもよく伝わるようになるなどよいこともあるようですね。3D仮想空間でイベントやコンサートなどを体験するとコミニュケーションもてるためか没入感を感じやすく,参加しているリアリティを実感できているそうです。
 3D空間は建物や会場やホールなどつくり出せるので,イベントに利用しやすく自宅にいながら会場に行ったような体験ができるなど、どんどん新サービスや新しい機能が開発されているようです。 

実際に利用されている例

 すでに利用されている例としては、世界的にしられたオンラインゲームの「フォートナイト」のゲーム内ではパーティロイヤルモードで、ユーザーは他のユーザーと交流を楽しむことができます。このモードの中で,星野源さんや米津玄師さんのライブが開催されました。 このような、現実の距離を飛び越えて仮想現実のスペースで実在している有名人と係ることもできるようになり始めているんですね。

  バーチャルオフィスでは,自分のアバターで会社である3D仮想現実スペースに出社し同僚や上司とコミュニケーションしつつ業務を行うと言うものがあります。  

メタバースのプラットフォーム開発企業

 メタバースの開発企業(プラットフォーム)の一つclusterでは、自分の空間を作ったり自治体のメタバース環境を作っている例もあるようです。こういったプラットフォームは世界的にいくつも表れているようですが、現状ではみなバラバラに開発している模様です。今後はこれらのメタバース空間同士が相互接続できるようにするべきだというコンセンサスができ始めているようです。

メタバースは、ネット上にバーチャル3Dで作られた仮想空間、サービスのこと。3次元なバーチャル空間世界で、現状では企業や商業空間がそう呼ばれているようです。 近未来のインターネット上の仮想空間サービスの総称と言っていいかと思います。
 仮想空間サービスであるアバターチャットとかバーチャルリアリティ、サイバースペースの先になるであろうネット環境と言ったところでしょうか。
この「メタバース(メタヴァース)」という言葉は「メタ(meta:超越的な)」と「universe(宇宙)」をつなげた言葉だそうです。(1992年に出版されたポストサイバーパンクSF小説「スノウ クラッシュ」で作者のニール・スティーブンスンが「メタバース」「アバター」といった概念・言葉を初めて世に出しました。)この小説のイメージをもとに描かれた映画もありましたね、世界的にヒットしていたと思います。

 そういえば、2003年頃にセカンドライフ(secind life)という3Dの仮想空間で生活するとか、ユーザー同士で会話を楽しんだり商品の購入や販売ができたりするサービスがありました。しかし,一般の人に取っては今ひとつで,なんのために?といった距離感があり割と早くに衰退していきましたね。

META(旧FaceBook)のメタバース  

追記2023/4/27

MetaのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は4月27日、四半期決算説明会にて発言した内容を自身のFacebookに投稿しました。同社のメタバース撤退に関する憶測を否定し、AIを活用しつつ、メタバースに今後も注力していく姿勢を強調しています。

Mogura VR News より引用

追記/2023/4/24

Meta(旧FaceBook)は、メタバースのプロジェクトすべてから撤退する模様です。数日前から大規模なリストラを始めているのは、このためとのニュースが広がっています。※投資はやめてはいない模様・・

  メタバースの有名なところでは、Meta(旧FaceBook:2021年にMetaに改名)のメタバース事業が知られていますね。ザッカーバーグ氏のアバターが失笑を買ってしまっていましたが・・現在1兆円もの損失が出ているそうです。
 それでもまだ投資を続けるらしいので、よほど目算があるかメタバースが世の中の大きな流れになるとの判断に自信があるのでしょう。 社名をMetaに変えてしまうんですから本気であるのは間違いないと思います。

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